今すぐ裏返してみて! 靴のかかとの減りに表れる歪みと不調

 靴底のすり減りは、かかとの歪みのバロメーター。内側と外側、どちらかが大きくすり減っている人は、こんな不調が出ている可能性大!

TYPE‐A
内側がすり減っている人は……かかとが外に歪んでいる!

内側がすり減っている人は…外反母趾や扁平足に悩んでいる人が多いのがこのタイプ
内側がすり減っている人は…外反母趾や扁平足に悩んでいる人が多いのがこのタイプ
【画像】かかとの“歪み”をチェック! 1つでも当てはまると歪んでいる可能性大

「ひざが内側を向き、内股で歩く癖がついている人や、X脚の人に多い歪み方。外反母趾や扁平足に悩んでいる人が多いのがこのタイプです」。かかとが歪んでいる人の中では1~2割と少数派。

TYPE‐B
外側がすり減っている人は……かかとが内に歪んでいる!

外側がすり減っている人は…猫背やガニ股が癖でお腹がぽっこり出ているタイプ
外側がすり減っている人は…猫背やガニ股が癖でお腹がぽっこり出ているタイプ

 ガニ股や、猫背で背中を丸めて歩く癖がついている人に多い。「O脚の人にもこの傾向が。また、このタイプの人はお腹がぽっこり出ていることも」。かかとが歪んでいる人の8~9割を占める。

正常なかかとなら歪みの連鎖が止まる!

歪みのない正常なかかと。疲れにくく不調も起きにくい
歪みのない正常なかかと。疲れにくく不調も起きにくい

 よく履く靴を裏返し、上のようにかかと部分をチェックしてみて。外側だけが減っている場合はかかとは内側へ、内側が減っている場合はかかとは外側に歪んでいる。

「もし、かかとに上のような 歪みがなければ、かかとからひざ、腰、背骨、肩、頭が一直線になって、身体の重心が安定します。無理な筋肉への負担が減るので、歪みの連鎖も起きにくくなります。さらに、姿勢もよくなりますよ」

「かかとストレッチ」で、かかとが正しい位置に戻れば、靴底の減り方も変化する。かかとの左右どちらか一方が減ることはなくなるのだ。

 その結果、全身に波及する歪みの連鎖を止めることができ、不調を断ち切ることができる。心身の健康のためにも、まっすぐの「正常なかかと」を目指そう!

 

教えてくれた人は……宮本晋次さん
●全身骨格矯正師(R)。30年以上にわたって施術を行い、数多くのオリンピック選手やトップアスリートの施術に携わる。著書に『歩けなくなるのがイヤならかかとを整えなさい』(アスコム)ほか。

<取材・文/後藤るつ子 イラスト/福場さおり>