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後期高齢者の4人に1人は6種類以上の薬を服用する現代。なかには治癒の見込みがないのに、出し続けられているものも。「のむのをやめたり種類を変えたりしないと命の危険がある」と警告する医師たち。薬をやめるべき、正しいタイミングとは?
薬のやめどきを考えるのは大事なこと
病気になっても、薬さえのめばいいと思っていないだろうか。だとしたら即、薬との付き合い方を考え直したい。
「生活習慣を改善すれば薬が必要なくなる場合もありますが、時間もかかるし患者さんの努力も必要です。そのため、医者も薬に頼りがちですが、薬の数が増えればその分、薬剤費もかかります。できるだけ薬を少なくするのが望ましいです」
と話すのは医師の高瀬浩之先生だ。同じく医師の水上健先生は、複数の薬による副作用を懸念する。
「厚生労働省の調査によると、75歳以上の4人に1人が6種類以上の薬をのんでいますが、薬を6種類以上のむと副作用が起こりやすくなることがわかっているので要注意です」
もちろん、患者側が勝手に薬をやめるのはNGだが、それでも
「薬のやめどきを患者さんが考えることは大事なことです」
と眼科医の平松類先生は言う。
どんな条件なら薬をやめたり、減らしたりすることができるのか。それぞれの分野の学会が認定する専門医たちに本音を話してもらった。