目次
Page 1
ー 健康にも美容にも!1食10円の常備菜
Page 2
ー 血圧が気になるミドル世代にぴったり ー カンタン!もやしレモンの作り方
Page 3
ー 健康効果パワーアップ!アレンジレシピ
Page 4
ー ほかにもイロイロ! すごい食べ合わせ

 代謝が落ちて疲れやすく、脂肪や水分をため込みがちな冬。ゆるゆるボディをシャキッとしたいなら、「もやしレモン」を取り入れてみて。

健康にも美容にも!1食10円の常備菜

「もやしの食物繊維とレモンのクエン酸を組み合わせることで、ダイエットや不調改善の効果が倍増。食事の最初に食べると血糖値の上昇が抑えられるので、肥満防止になり、無理なく食事量を減らせます」

 と語るのは、女子栄養大学の名誉教授で管理栄養士の三浦理代さん。

「体調を整えるためには、栄養バランスの取れた食事が基本です。しかし、現代人は食物繊維が不足するなど、偏りがちになってしまう傾向。

 そこで助けてくれるのが、もやしレモンです。毎日の食事にプラスすると、栄養バランスが整い、無理なくカロリーダウンできます」(三浦さん、以下同)

※画像はイメージです
※画像はイメージです

 もやしレモンの1食分(50g)のカロリーは、たったの15kcal。そのまま食べてももちろんおいしいが、魚や肉のおかずに添えて消化を促進させたり、サラダにトッピングしてボリュームアップに利用するのもおすすめ。

「レモンを加えることでミドル世代が気になる骨粗鬆症の予防にもなります。レモンに含まれるクエン酸にはカルシウムの吸収を促進する“キレート作用”があるので、乳製品や小魚などカルシウムが豊富な食材と組み合わせて、骨の強化にも役立てましょう」

 さらに、レモンのビタミンCには美肌効果をアップさせる働きもあるため、女性にうれしい効果がたっぷり。

「もやしは加熱すると、ビタミンCの量が減りますが、レモン果汁を加えると補えます。ビタミンCはコラーゲンの生成を助けて、肌の弾力をアップさせるので冬の乾燥肌対策にもいいでしょう」

 また、もやしには不足しがちな食物繊維が意外にもしっかり含まれている。

「食物繊維量は、レタスやサラダ菜などの葉もの野菜と同程度含まれています。栄養素が豊富な大豆もやしを使うのもおすすめですが、普通のもやしでも十分効果的です」

 便秘改善に効果的な「不溶性食物繊維」と、腸内細菌のエサとなり腸内環境を整える「水溶性食物繊維」、両方が含まれているため、お手軽に腸活ができる。

「腸内環境が整うと、美肌効果も期待できます。もやしに含まれるアスパラギン酸は、皮膚の新陳代謝を活発にすることがわかっています」

もやしレモンの健康効果
・食物繊維効果で便秘改善
・ビタミンCで美肌効果
・クエン酸のキレート作用で骨を丈夫に
・低カロリーでダイエットに最適
・高血圧など生活習慣病の予防に