具体的な予算立てが買いすぎ防止に

 おしゃれとインテリアは大好き、という小暮さん。特に洋服に関してはあれこれ欲しいアイテムを考えながら、年初に年間予算を決めている。

「いつも着ているチュニック+パンツに合わせるベージュのスプリングコートが2万~3万円で欲しいなあとか、靴をもう1足2万円でなど、具体的に想像しますね。冬物も入れて、今年の予算はトータル8万円。

 でも、すごく気に入ったものに出合ったら、少々オーバーしていてもエイッと買って、その代わり長く着ます。気分よく着た回数で割ったら、そんなに高くないと思うんですよ」

 買い物計画を立てると欲しいものが明確になるので、「安いから」「なんとなく」という出費はしなくなるという。吟味して買うので、思い入れもある。

「愛用している服は10年、20年選手もザラです。やっぱり少々高くても上質なものは長く着られますね」

 やむなくどうにも生地が傷んできたら、繕って家着にしたり、思い切ってリメイクしたり。惚れ込んで買ったからこそ、最後まで大切に使い切りたいと思っているそう。

 よいものを長くというポリシーは家具も同じで、今まででいちばん高い買い物が、9年前に買ったソファ。

「大阪の『TRUCK(トラック)』という家具店のものを奮発しました。座っている時間が長いせいか(笑)、クッションがへたり、それだけ最近、新しく購入しました。おかげさまで新品同様の座り心地に」

 高くても大切に使い続ければ結局はお得だし、良いものだからこそそれができる。

階段横の古い壁が壁紙張りで一新。「壁紙張りやペンキ塗りは古い家ならではの楽しみ方。おすすめです」 写真/小暮涼子さん本人
階段横の古い壁が壁紙張りで一新。「壁紙張りやペンキ塗りは古い家ならではの楽しみ方。おすすめです」 写真/小暮涼子さん本人
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