持ち物はすべてお気に入りだけに
気に入ったものを厳選して持つ、という精神はかねてあったが、数年前に片付け本を読んで刺激を受け、力仕事ができるうちにと家じゅうの物を減らした。
クローゼットも引き出しも見渡せば把握できる量にし、家の中にはガラガラの棚も。
「ガラガラ、がいいんです。捜すのも入れるのもラクで、心の余裕につながります。なかなか服が捨てられないという話も聞きますが、私の場合、とにかく眠っている服はすべて実際に着てみて、これ着て出かけたいかどうかを自分に問うんです。
そう思わなかった服はたたんでクローゼットの床に置き、資源回収の前日にもう一度確認してサヨナラします。この方法で後悔したことは今のところないですね」
物欲の心得
●おしゃれは年間予算で
●良いものは思い切って
●そもそも物を減らす
手軽な料理も器でおいしさアップ
料理好きでも料理上手でもない、と小暮さんは言うが、その器使いや盛りつけにはセンスが光る。インスタグラムを始めてからは、写真に収めるという楽しみも加わった。
朝食は各自となっているので、小暮さんが毎朝作るのは自分の分だけ。タンパク質や野菜、とバランスよく食べることを心がけてはいるが、朝食に関しては量は少なめ、頑張りすぎないのがモットー。
出かける予定で急いでいるときは卵かけごはんと漬物、もちろん、前日の残りものを食べる日も。
「前日の夕飯のおかずや汁物を朝食用に取り分けておくこともありますよ。買ってきたコロッケをパンにはさんだり、前日の煮物を刻んでちらし寿司にしたりと、手間をかけずにいろいろ楽しんでいます」
すべて手作りと力まず、あるものでちゃちゃっとアレンジする。頑張らなくていいのも、リタイア生活のいいところだ。
食の心得
●器で楽しむ
●朝食は頑張らない