目次
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ー 目の不調を訴える中高年が増加 ー 視力低下の原因は「目のコリ」!
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ー 目のコリをほぐすお手軽ストレッチ
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ー 無理せずゆっくり目の筋肉を労って
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ー 1日1分!今日から始めるマジカルフレーズ

 眼精疲労、ドライアイ、老眼……年齢とともに悩みが増えるつらい目の症状。日本眼科啓発会議が40代以上を対象に行った調査では、50代の女性が訴える身体の不調で一番に挙がるのが、目に関する不調という結果も出ている。

目の不調を訴える中高年が増加

「現代人は目を酷使しがち。若者だけでなく、中高年も日常生活の中でスマートフォンやパソコンを見る時間が増えていて、知らず知らずのうちに目に負担をかけています」

 そう教えてくれたのは、これまでに16万人以上の患者を診察してきた眼科専門医の松岡俊行先生。

「人間の目は狩猟生活の名残で、遠くのものにピントを合わせるようにできています。それに逆らって、朝から晩までスマートフォンなどの近くの画面にピントを合わせて見続けることは、目にとっては1日中、肉体労働をさせられているのと同じことなのです」(松岡先生、以下同)

 目を酷使し続けることによる負担は、つらい目の諸症状を引き起こす大きな原因に。

「目の不調の主な原因は、加齢によるものと、日々の目への負担が蓄積したものの2つが考えられます。加齢性の不調はすべての人に平等に起こることですが、それを加速度的に進ませてしまうのが、日常的な目の酷使なのです」

視力低下の原因は「目のコリ」!

 目の不調を改善するうえでカギとなるのが、目の筋肉。目の内側にはピント調節などを行う2種類の内眼筋と、眼球を見るもののほうに向ける働きをする6種類の外眼筋と呼ばれる筋肉がある。なかでも、目の働きに特に大きな影響を及ぼすのが外眼筋だ。

「両方がバランスよく働くことで、ものを見ることができるのですが、近くのものばかり見ていると、内眼筋が緊張してかたくなり、遠くを見たときにピント調節ができなくなる、いわゆる調節緊張による近視の症状が出てきます。

 筋肉が緊張してかたくなっている状態だと血流も悪くなり、外眼筋も動きにくくなってしまうのです」

 さらに、ピントを調節する内眼筋は自律神経によって支配されているため、内眼筋が疲れると自律神経のバランスが崩れ、目の重さや痛み、頭痛やイライラなどが起き、身体のあちこちに影響が及ぶ。

「つまり眼精疲労の原因は目の筋肉のコリ。これをほぐせば、目の不調改善につながります。一度視力が低下すると治らないのではと悲観してしまいがちですが、目の状態によるものの、特に40~50代の老眼が始まりかけている人たちに効果が見込めます」