「適度な刺激を与えると、肝臓や内臓は血流がアップします。特に肝臓が分泌する『胆汁』には消化を助ける作用があり、不足すると便秘になることから“天然の便秘薬”といわれることも。

 大腸の形に沿って手を動かしたら最後、直腸の位置を念入りにぐるりと刺激することで、より高い効果が得られます」

 そのあとに便意を感じたら、直腸へとつながる神経を刺激し、腸のぜん動運動を促すと、スムーズに出やすい。

「腰椎の下にある逆三角形の骨『仙骨』には『仙骨孔』という穴が並び、直腸や肛門の動きを司(つかさど)る仙骨神経が通っています。この部分をトントンたたくことで、仙骨神経を通して直腸に刺激が伝わります。便座に座りながら行ってもいいですよ」

 実践するタイミングはいつでもOKだが、朝起きてすぐ水を飲み、朝食前に行うのがベストだと高林さんは語る。

「医学的には排便が3日に1回でも、便が気持ちよくスッキリ出ていて本人が不快でなければ便秘とはいわないそうです。このストレッチを通じて、今の姿勢と大腸の“出口詰まり”を改善しつつ、自分らしい排便リズムをつくってみてはいかがでしょうか」

便秘の原因が姿勢にあるかをチェック
□スマホを使用する時間が長く、猫背になりがち
□まっすぐ立っていても、背骨が曲がり下腹が出ている
□ヤンキー座りをしたときにかかとが床につかない
↑が当てはまったら、姿勢が原因で便秘になっている可能性大!