食事は身体を冷やす陰性の食べ物と、身体を温める陽性の食べ物をセットでとるのがおすすめで、きゅうりにみそ、スイカに自然塩をつけるだけでも温冷のバランスがとれる。

「そうめんには、陽性のしょうがや大根おろし、血行を促進する長ねぎやみょうがを薬味にして一緒に食べましょう。冷えを防いで消化吸収も助けます。ビールに枝豆、白ワインにチーズも好バランスです」

 外側からのケアも追加するなら腹巻きが効果絶大! 石原先生は18年間、季節を問わず薄手の腹巻き着用で冷えずに快腸だそう。みぞおちをさわってひんやり感じる人は、胃腸が冷えているので外側からも温めよう。

ストレス厳禁!リラックスのすすめ

 そして、生命を維持するために働き続けている自律神経も整えておきたい。自律神経には身体を活動モードにする交感神経と、休養・回復モードにする副交感神経があり、消化や排便などは副交感神経がコントロールしている。

「不快な暑さ、熱帯夜の睡眠不足といったストレスで交感神経が過剰になると、腸の働きが悪くなり、便秘や下痢の原因に。

 一方、深部体温が上がると副交感神経が優位になるので、入浴は40℃程度のお湯でうっすら汗をかくまで温まりましょう。腸の善玉菌も温かいほうがよく動きます。

 睡眠は6時間以上とりたいですね。エアコンで室温を26〜28℃に保ち、長袖長ズボンと腹巻きで寝冷え対策も忘れずに。最大の免疫器官である腸が整えば、夏はもちろん、秋の不調の予防にもなります」

便秘解消!腸もみマッサージ

 両手をウエストの両脇に当てて腰をつかむようにし、4本の指でお腹をやや強めに押します。

「大腸は右下から上がって左に曲がり、再び曲がって下へと続いています。便が滞りがちな曲がり角を刺激しましょう」

 朝と夜の2回、食後1時間は避けて試してみよう。

石原新菜先生●医師、イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により種々の病気の治療にあたる。著書に『バウエル・ダイエット 腸を整えて、ラクに痩せる!』(幻冬舎)など。
石原新菜先生●医師、イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により種々の病気の治療にあたる。著書に『バウエル・ダイエット 腸を整えて、ラクに痩せる!』(幻冬舎)など。

教えてくれたのは……石原新菜先生医師、イシハラクリニック副院長。主に漢方医学、自然療法、食事療法により種々の病気の治療にあたる。著書に『バウエル・ダイエット 腸を整えて、ラクに痩せる!』(幻冬舎)など。

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取材・文/廣瀬亮子