痛みの原因は加齢!サインを見逃さない
「ひざの軟骨がすり減る大きな原因は加齢といわれます」
特に日本人に多いO脚の人は注意が必要だとか。
「変形性膝関節症を抱える人の9割はO脚。O脚は骨盤が後ろに倒れ、ももの前の筋肉が引っ張られるため、ひざに痛みが発生しやすいのです」
ひざ痛は突然やってくるものではなく、初期には痛みが起こらないこともある。
「ひざ痛につながるサインを見逃さないことです。今現在痛みがなくても、運動習慣がない人は40代以降、特に50歳を過ぎたら肥満や筋力の衰えに注意しましょう」
自分の「ひざ老化度」を、すぐチェックできる方法がある。
「ひざを伸ばして立ったとき、ひざ上の内もも側にシワが寄っていたら、ひざ周りの筋肉が働いていない証拠。ひざ痛がある人は必ずといっていいほど、10〜20度ひざが曲がっています。日常生活でひざを伸ばしきれていないと、太ももにある大腿四頭筋のひとつ『内側広筋』が衰え、シワができてしまうんです」
朝起きたときにひざがこわばっている、ひざの裏を押すと痛いときも注意が必要だ。
また、ひざを動かしたときの音にも注意したい。
「『キュッ、キュッ』という音は炎症が起きているときの特徴的な症状。関節軟骨の表面がざらざらしていると、ひざの皿と大腿骨とがすれて音が出ます。『ギシギシ』といった音がする場合は、関節液の不足が考えられます」