イケメンたちがいきなり自分を取り合って三角関係に……なんて夢物語はリアルでは起こらない。思いやりを持ち、相手がどう感じるか想像力を働かせることはコミュニケーションの基本でもある。
あざとい=コミュニケーション力が高い
「男性がデート中にサラダを取り分けてくれないと、『なんで取り分けてくれないの?』と文句を言う女性がいるんです。そうすると男性も『だったら君がやればいいだろ』とカチンときてしまう。
こういうときに『私、あれとあれが食べたいなぁ』とお皿を持って可愛らしくお願いすれば、男性は喜んで動いてくれるんですよ。自分からアクションを起こさず『さあ私を喜ばせなさい』とただ待っている、察してちゃんでは男性は離れていくし、幸せをつかめません!」
そんな受け身で“察してちゃん”な女性と対極にいるのが、“あざとい”と呼ばれる女性たちだという。
「“あざとい”って、嫌な女性のように思われる方もいるかもしれませんが、実際は“コミュニケーション力が高い”ということ。自分の気持ちを素直に伝えて、相手を動かす力に長けている女性なんです。
男性に『これをやってもらえるとうれしいな』が可愛く伝えられるから、男性も喜んで動いてくれる。思いを伝えることをサボらないから、願いをどんどん叶えられる。あざといは、人から愛されて幸せに生きるために必要なテクニックなんです」
2月に発売された植草さんの最新著書『結局、女は「あざとい」が勝ち! 仕事もお金も恋愛も結婚も、すべてを勝ち取る最強ルール50』(清談社Publico)は、そんなあざとい女性になるための極意がぎゅっと詰まった一冊になっている。
「例えば男性に『何食べたい?』『どこ行きたい?』と聞かれて、『なんでもいいです』と委ねておきながら『本当はあんなお店行きたくなかった』と後から文句を言う女性がすごく多い。
一方、あざとい女性は最初から『このお店行ってみたい』『これが食べたい』など自分の願望を素直に伝えているので、こうしたコミュニケーションの齟齬も起こりにくいのです」
結婚へのハードルが上がり続ける現代で、植草さんの元には子どもの婚活に悩む親世代からの相談も寄せられる。
「時代錯誤と言われるかもしれませんが、お子さんに対しては『孫の顔が見たい』『結婚してあなたなりの家庭を築いてほしい』と、自分の意見をハッキリ言うのがいいと思います。
それで子どもに嫌われようが、距離を置かれようが仕方ない、と割り切ることも大切。特にお子さんが実家でのんびり生活しているようであれば『そろそろ家を出ていってほしい』『親として世間体が悪い』などと伝えて危機感を持たせ、自立を促しましょう」