“どっこいしょ”は寝たきりのサイン
介護につながってしまう寝たきりにさせないためには、“立つ・座る”に注意しておくといいそう。
「“どっこいしょ”という感じで立つようなら、まずは動物病院で、ひざや腰の病気がないかどうかチェックしてもらうといいと思います」
もし、痛みがあるなら、まずはそれを取り除いてもらう。そして、飼い主は、ペットが積極的に立ち上がり、歩くように誘導することで“寝たきり”から回避することができる。
「歩かせるために、エサを少し遠くに置くなどの工夫を行うのもひとつですね。立ち上がるのが大変そうだったら、補助をしてあげるのもいい。人間でも立ち上がるときに“イタタタ……”と声を出すけれど、その後は、意外にもスタスタ歩く高齢者がいますよね? それは、立ち上がりが大変だからなんです」
“高齢だから”と、あきらめず、少しの距離でも、散歩に行くことが大切。
「外に出て、若い犬と出会うことでドキドキする。すると、血液の循環がよくなって若返っていきます」
いつもと同じ散歩ルートを選ぶよりも、違う道を歩くと、認知症予防になるという。
「毎日、同じ道を歩いて安心するのは飼い主さんだけ。犬は刺激を求めているんですよ」
また、多頭飼いが、寝たきりや認知症予防になるという。
「よく、このたとえで説明するんですが、みなさんがゴリラの森で暮らしていたらどうですか? 同じ人間に会いたくなりませんか? それと同じことなんです」
「相性がよくて、若い同種がオススメです」
ただし、必要以上に多く飼うのはNG。食欲やウンチなどの健康管理ができなくなるので、猫なら3匹まで、犬なら2匹がちょうどいいとか。