(4)頭部のツボ押し
頭部の正中線上には、「百会」をはじめ、脳に関わるツボが並びます。左右の「天柱」の間に人さし指、中指、薬指の3指をあて、正中線上を移動させながら押していきます。頭頂部の「百会」を通り、額の生え際まで押して。
百会(ひやくえ)
左右の耳を結ぶ線と正中線の交点。押すとツーンと痛む場所。
(5)目の上のツボをジワーっと押す
最後に、目の上の骨の際にある「攅竹」を押します。親指をツボにあて、頭を前に倒し、頭部の重さをかけるようにするとしっかり刺激できます。8~10秒ジワーっと押したら緩め、これを3~5回行います。
(さんちく)
左右の眉の内側の端で、目の上の骨の上にあるツボ。押すとツーンとする。
こんな人にオススメ!
(1)40代以上のすべての人
東洋医学では、老化に関わる「腎」の衰えは40代から始まります。40過ぎたら始めどきです。
(2)睡眠不足の人
睡眠は脳の疲れを取るのに不可欠。寝不足、眠りの浅い人は、ツボ押しで睡眠改善を。
(3)活動量の少ない人
運動は全身の血流を促進し、脳の活性化に。活動量の少ない日は、特にしっかり行って。
(4)スマホが手放せない人
スマホによる猫背、スマホ首、眼精疲労は脳の血流低下につながるので要注意です。
(5)頭がスッキリしない人
受験勉強中の人、デスクワークで根をつめがちな人は、ツボを押すと頭がクリアに。
教えてくれたのは
舘野立人先生
「池袋ひりゅう鍼灸院」院長。鍼灸師、柔道整復師。中医学に基づく鍼灸治療で、心身の不調にアプローチする。鍼灸専門学校の教員でもあり、臨床とともに鍼灸師の教育にも携わる。
構成・文/江口知子