医師もやってる肩こり改善法
「ただ、いちばんいいのは整体に頼るところまで肩こりを悪化させないこと。そのためには同じ姿勢が長時間続かないようにすることが大切です」
先生も実践していることがあるという。
「パソコンに向かったら、30分ごとにタイマーをかけて休憩をとるようにしています。このとき、動かしていなかった筋肉を動かしたり、遠くを見たりしてください。これだけで十分予防できますし、改善にもつながります」
すでに肩こりがひどくていますぐなんとかしたい人にはストレッチがおすすめ。固まった筋肉はストレッチでほぐすことができるため、効果抜群だ。
ただし、どうしても痛い、治らない場合は重大な病気が隠れている可能性もあるため、整形外科やペインクリニックなどを受診してほしい。
「原因を探らずに肩もみで痛みをやり過ごしていては、いつまでも悩まされます。しょせん肩こりと軽く考えず、正しく対処して治しましょう」
座ったまま10秒で即攻効く!蘆田先生おすすめ 肩こり撃退ストレッチ
筋肉をほぐすためにはストレッチがいちばん。すぐに痛みが和らぎ、続けることで肩こりが改善する。つら〜い痛みにぜひ試してみて。
肩まわりストレッチ
筋肉の柔軟性を取り戻す!
右手を左耳の上に添え、手の重みを感じながら首を右側に倒す。このとき、耳の後ろから肩にかけての伸びを意識する(3呼吸)。
左手を右耳の上に添え、首を左側に倒す。耳の後ろから肩にかけての伸びを意識する(3呼吸)。
首まわりストレッチ
首前の筋肉は重力で縮みがち!
左右の手のひらを合わせ、頭が後ろに倒れるように両親指であごを押し上げる(3呼吸)。これを3回繰り返す。
教えてくれたのは……蘆田英珠先生●代官山クリニック院長。北里研究所病院美容医学センターで美容を学ぶ。内側からのアンチエイジングの必要性を感じ10年以上分子栄養学を学んだのち、2015年に無添加にこだわったカフェを併設した「代官山クリニック」をオープン。
(取材・文/宇野美貴子 イラスト/伊藤和人)