「雰囲気美人」になるために必要な3つのこと
野宮さんは、ケア次第で雰囲気美人には誰でもなれると断言する。
「雰囲気美人とは、けっしてリアル美人ではないけれど、その人がまとっている“雰囲気”、つまりムードで美しいと感じる人のこと。例えば表情や仕草、声や言葉遣い、清潔感や空気感から発せられるもので、かくいう私も雰囲気美人への道を歩いてきたひとりです」
雰囲気美人になるには次の3つが必要と野宮さん。
・外見をよく見せるテクニックを持つ(着こなし、ヘアメイクなど)
・心身ともに健康である(元気で機嫌がよいこと)
・個性を大事にする(自分が好きなことを大事にする)
人生も折り返し地点を過ぎると、リアル美人と雰囲気美人が逆転するという現象が起きてくるという。たしかに同窓会に参加して、学校一の美女だった女性がちょっと残念な姿に変貌していたり、冴えなかった女性が素敵に変身していて驚いた……といった体験はよく聞く話だ。
「リアル美人はうらやましい存在ですが、ふとした瞬間に“素敵な人だな”と思うのは、雰囲気美人のほうが断然多い。女性は誰でもそれぞれの魅力を磨けば、雰囲気美人になれますよ」
“ある程度の年齢になったら上質なものを”というが、日々の生活のなか、おしゃれのために大枚をはたくのはなかなか難しい。
「すべてを上質な品でそろえるというのは非現実的。お財布と相談しながら優先順位をつけてそろえていくのが賢明です。年に何度着るかもわからない一張羅ではなく、使用頻度の高い日常のものこそ上質にしたいもの。代表的なものでいえば、靴。といっても無理して10万円以上の靴を買う必要はありません。1万円台の靴を2足買うなら、自分にしっくりくる3万円の靴を購入し、手入れをしながら大事に使えばいいのです。大人の女性に大切な“きちんと感”が出るのはもちろんですが、安価な靴よりもラクに長くはくことができるので、結果的には経済的だと思います」
とはいえ、もう“おばちゃん”というカテゴリーに自ら足を踏み入れてあきらめてしまったアラフィフ世代も多いはず。