(3)戦略的に間食をとること

 間食をすると太るというイメージは間違い。むしろ空腹が続くと血糖値が下がり、その状態で食事をすると血糖値が急上昇し、余った糖が中性脂肪になり蓄積されてしまう。エネルギー源となる糖が減る、食後3~4時間で間食をとれば、太りにくい身体をつくることができる。

「空腹を感じたときに少量をこまめにとると血糖値が安定します。一番いいのは『齋藤流間食お味噌汁』です。発酵食品の味噌によって腸内環境が整い、鉄分とタンパク質によって貧血やめまい、頭痛の予防にもなります」

 鍋の残り汁やレトルトの味噌汁で手軽にとるのもOK。

「ほかには食物繊維が豊富な茎わかめは1日15gを目安に。代謝を促すビタミンB群が豊富な、無塩のミックスナッツは1日手のひら1杯まで。70%以上の高カカオチョコレートを20~25gを目安にとるのもいいですね。チョコは食物繊維のほかにポリフェノールが多く含まれるのもうれしいところ。バナナもおすすめで、1本を5分の1に分けてこまめに食べるのがコツです」

 とにかく続けることが大切。正月太りも焦らず解消!

※2021年GOFOODによる500人を対象に『正月太りとダイエット』に関するアンケート調査

齋藤流「間食お味噌汁」

<材料>
味噌…大さじ1
いりこだし(かつおだしでも可)…大さじ1
くず粉…大さじ1
お湯…200~300ml(お好みの濃さで)

<作り方>
(1)水筒にお湯以外のすべての材料を入れる。くず粉はあらかじめお湯(分量外)でといておけばダマになりにくい。
(2)お湯を水筒に入れ、かき混ぜる。

齋藤真理子先生 医療法人社団山本メディカルセンター理事長。医学博士、日本形成外科学会専門医。分子栄養学認定医。昭和大学医学部大学院を卒業後、山本メディカルセンターに入職。皮膚科・形成外科を立ち上げる。NHK『あさイチ』、テレビ朝日『林修のレッスン!今でしょ』など出演多数。
齋藤真理子先生 医療法人社団山本メディカルセンター理事長。医学博士、日本形成外科学会専門医。分子栄養学認定医。昭和大学医学部大学院を卒業後、山本メディカルセンターに入職。皮膚科・形成外科を立ち上げる。NHK『あさイチ』、テレビ朝日『林修のレッスン!今でしょ』など出演多数。
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取材・文/植田沙羅