山口百恵

'72年、オーディション番組『スター誕生!』で準優勝し、'73年の映画『としごろ』に出演、同名曲で歌手デビューとなった。同学年の森昌子・桜田淳子と共に「花の中三トリオ」と呼ばれ、'70年代アイドルブームを牽引。デビュー曲が売れず、2曲目からは、少女が大胆な歌詞を歌う「青い性」路線に舵を切り、'74年『ひと夏の経験』は大ヒットとなった。同年、映画『伊豆の踊子』に主演し、演技でも評価される。相手役の三浦友和とは「ゴールデンコンビ」と呼ばれ絶大な人気を誇った。'74年に出演したドラマシリーズ『赤いシリーズ』が好評で、その後6作に出演。'76年から阿木燿子・宇崎竜童夫妻に作詞作曲を依頼し、歌手として新境地を開拓。'78年『第29回NHK紅白歌合戦』では紅組トリとなり、10代歌手が紅白のトリを務める最年少記録を打ち立て、今日まで破られていない。'80年3月、三浦との婚約発表と同時に、芸能界引退を宣言する。日本武道館でのファイナルコンサートで、マイクをステージ中央に置いたまま立ち去るという演出が伝説に。約7年半の活動で、'70年代で最もレコードを売り上げた歌手であった。結婚式は'80年11月19日で、これ以降は原則としてマスメディアへの出演はしていない。長男はシンガーソングライターの三浦祐太朗、次男は俳優の三浦貴大