シニアの運動がもたらすリスク
骨折
高齢になると骨密度の低下から、骨折のリスクが高まる。運動全般において注意が必要。特に転倒のおそれがあるものは避ける。
ひざ(靭帯損傷、半月板損傷など)
ひざに負担をかける過度なウォーキングや、間違ったフォームで行うスクワットで、加齢により強度が落ちた靭帯、半月板を損傷する可能性が。
肩(靭帯損傷、腱板断裂など)
ダンベルを持ち上げるなどの運動で肩関節に負荷をかけると、肩関節の周りにある筋肉と骨をつなぐ腱(けん)が断裂してしまうことも。
1日10回「ひざ立ちスクワット」
ひざを痛めず転倒のリスクなく下半身強化!
(1)正座の姿勢になる
後頭部に両手を添えて正座の姿勢をつくる。姿勢が悪くならないよう、視線は斜め上に。
(2)ゆっくりとひざ立ちになる
上体が前傾姿勢にならないようにしながら、ゆっくりとひざ立ちになる。かかとにつかない程度までゆっくりとお尻を下ろす。1、2を10回繰り返す。
教えてくれたのは……櫻井夏子先生●整形外科医・美容外科医。NEXUS CLINIC勤務。順天堂大学医学部附属順天堂医院にて整形外科に携わり、その後美容医療へ。メディア出演も多数。